理学療法士の実際!現役理学療法士が解説

雑談

この記事は実際に現場で働く理学療法士から解説を交えながら、理学療法士という職業についてご紹介します。ぜひご覧ください。

この記事を読むべき人

  • 理学療法士に興味がある人
  • 理学療法士になりたい学生
  • 理学療法士になりたい子供を持つ親御さん

理学療法士とは

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。その名の通りPhysical(身体の) Therapist(療法士)ですので身体を治療する専門家といえます。

また、動作の専門家ともいわれます。人間の基本的動作である立つ、歩く動作を改善したり、ランニングのフォームや野球の投球動作などスポーツの動作を改善することもあります。

最近では、ドジャースの大谷選手が二刀流復活のため理学療法士と共に投球動作を確認していると話題になりました。

理学療法士になるためには

理学療法学科のある大学・専門学校に行く必要があります。
学校では、人間の身体についてや理学療法の知識、臨床実習で実際の現場を通じ実務経験を積む必要があります。


理学療法士は国家資格であるため、専門の学校で学び国家試験を合格しなくてはいけません。

国家試験は筆記試験であり、合格率は89%であり新卒者に限れば95%とかなり高い合格率となります。

第59回理学療法士国家試験合格率https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2024/siken08_09-2/about.html

働ける場所

理学療法士の多くは病院やクリニック、介護施設などで働いていますが、スポーツの現場や自費でリハビリを受けることができる自費リハの施設、企業での採用など多岐に渡っています。

職場によって業務内容や患者層も異なるため、自身で興味や適性に合った職場を選ぶことができます。
病院や介護施設は全国各地にあるため全国どこに行っても働けるというのも強みです。

理学療法士の年収

経験や地域、勤務先によって異なりますが、平均年収は約432万円です。

理学療法士年収
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022

理学療法士の実際

ここまでは理学療法士について一般的な情報を記載してきました。

ここからは現場で働く理学療法士として、学校について、年収について、やりがいなどを紹介していきます。

学校

上記で大学と専門学校の2パターンと紹介しましたが、個人的には大学に進学することをお勧めします。理由としては、大学の方が勉強するのに余裕があるからです。多くの専門学校では3年で大学は4年と期間が異なります。

理学療法士の国家試験を受けるには、必修の科目を履修し、実際に病院や介護施設に実習に行く必要があります。専門性の高い職種であるため、受けなければならない授業の多くが必修科目として設定されています。専門学校では3年間の中で必修の授業を受け実習に行き、国家試験の勉強をする過密スケジュールを過ごさなければいけません。私の友人でも専門学校は忙しいためサークルやバイトをする余裕がないと言っている方もいました。


一方で大学では、4年間あるためスケジュールに余裕が出てきます。私自身大学に進学しましたが、サークルやバイト、ゼミなども行いそこまで忙しさは感じませんでした。

大学でも専門学校でも実習期間や国家試験前などは忙しく感じることが多いのである程度の覚悟は必要かもしれません。

実習は学校によって行く回数や期間が異なるため、就職前にしっかり学びたい方は実習が多い学校、学生生活はできるだけ楽しみたいという人は比較的実習が少ない学校へ進学する選択もありだと思います。

年収

上記で平均年収は432万円と記載しましたが、年数や働く場所、都道府県によって変動します。

これはどの仕事でも同じだと思いますが、地方で働く新卒1年目と都内で働く10年目では年収に違いが出ることは当然だと思います。また、働く場所によって賞与(ボーナス)の額が変わってくるのもどの仕事でも同じだと思います。

そのため、一概どこが高いか低いかは断言できませんが、保険内保険外かで給料は大きく変わります。

保険内とは、医療保険や介護保険を利用しリハビリを受けることが言われます。病院や診療所などで医師の診察を受けリハビリが行われます。
医療保険や介護保険は国が定める診療報酬に基づいて点数(金額)が決まっているため安定はしていますが、単価は決められているため売り上げの伸びしろは大きくないです。

保険外は近年業界内で話題となっているいわゆる自費リハビリや整体などで利用者が全額金額を負担してリハビリを受けることのことです。
店舗や企業などで料金が決められており、利用者が時間、回数などをある程度オーダーメイドできるためインセンティブがつきやすく給与に反映されやすいと思います。
しかし、利用者が理学療法士を指名できたり良くならないと判断されればキャンセルされることもあると思いますので、利用者がいなくなればそれだけ給与も減少する可能性があると思います。

私の周りでも病院でスキルや技術を磨いてからより高収入が見込める自費リハビリに進出するパターンが多くなっていると感じます。

やりがい

職場によってやりがいは様々あると思いますが、利用者に感謝されるというのが一番のやりがいだと思います。私自身病院で働いていますが、入院された方のリハビリをして退院のときに患者さん本人や家族からお手紙をもらうことや退院したくないと泣かれることも多々あります。そのようなことがあるとやっててよかったなと心から思います。

ネットやAIなどの情報社会の中、ヒトと関わる大変さもありますが、達成感や幸福感は理学療法士ならではだと思います。

まとめ

この記事は以下の内容を解説しました。

  • 理学療法士について
  • 理学療法士の実際

これから理学療法についてや身体についてなど様々なことをお伝えしていきますので、これからも引き続きご覧ください。

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