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はじめに
「仕事が終わる頃には腰が限界…」「朝は大丈夫なのに、夕方になるとズーンと重だるい」
立ち仕事をしている方から、こうした腰の悩みを本当によく聞きます。販売職、飲食業、工場勤務、医療・介護職、美容師など、長時間立ちっぱなしの仕事は腰に大きな負担がかかります。
湿布やマッサージで一時的に楽になっても、翌日にはまた同じ痛み。それは、腰だけをケアしていて、原因そのものにアプローチできていないからかもしれません。
この記事では、理学療法士としての臨床経験に加え、論文・ガイドラインに基づく科学的根拠をもとに、
- なぜ立ち仕事で腰が痛くなるのか
- どれくらい腰痛が多いのか
- 腰痛予防に効果的とされる運動は何か
を整理し、
仕事前後や仕事中に簡単にできるセルフケアとしてわかりやすく解説します。道具なしでもOK。今日から始められる内容ですのでぜひご覧ください。
立ち仕事と腰痛の関係|実はかなり多い
腰痛は、世界で最も多い運動器障害とされ、WHOも「労働生産性を低下させる主要因の一つ」と報告しています。
特に立ち仕事に従事する人は腰痛リスクが高いことが、Systematic Review(系統的レビュー)で以下のように示されています。
“Prolonged standing at work is associated with an increased risk of low back pain.”
「仕事中に長時間立っていると腰痛のリスクが増加する」
― Coenen et al., Scandinavian Journal of Work, Environment & Health, 2018
また、日本国内でも、販売職・飲食業・医療介護職など「長時間立位を伴う職種では腰痛有訴率が50〜70%」に達すると報告されています。
立ち仕事の腰痛は「気のせい」や「年齢の問題」ではなく、明確な職業性腰痛です。
なぜ立ち仕事で腰が痛くなるのか【科学的要因】
① 同じ姿勢が続くことによる筋疲労
研究では、以下のように述べられています。
Sustained muscle contraction leads to reduced blood flow and accumulation of metabolites, contributing to pain.
「持続的な筋肉の収縮は血流の減少と代謝物の蓄積につながり、痛みの一因となります。」
― Callaghan & McGill, Clinical Biomechanics, 2001
つまり…
同じ姿勢が長く続くと、筋肉はずっと力を出し続けた状態になります。
その結果、筋肉の血流が悪くなり、疲労物質がたまりやすくなり、
腰の重だるさや痛みにつながる、ということです。
動かないこと自体が、痛みを生む原因になります。
② 反り腰・猫背など姿勢のクセ
反り腰の姿勢が強くなるほど、腰の骨(腰椎)には圧縮ストレスがかかります。
特に、
- お腹が前に突き出る
- 胸を張りすぎる
といった姿勢がクセになっている方は要注意です。
壁に背中をつけたとき、腰と壁の間に手のひらがスカスカに入る方は反り腰の可能性があります。
立ち仕事中に無意識で腰を反らしていると、
「何もしていないのに腰が痛い」状態を作ってしまうのです。
③ 足元(靴・床)からの影響
床からの衝撃は足→膝→股関節→腰へ伝わります。靴のクッション性や安定性が低いと、腰椎への負担が増えます。
足元が不安定だと、バランスを取るために腰が余計に働き、
立ち仕事の腰痛を悪化させやすくなります。
腰痛対策は、腰だけでなく足元から考える必要があります。
腰痛予防に効果があるとされる運動とは?
世界的なガイドラインでは、腰痛の予防に運動療法が推奨されています。
特に重要なのは、
- 股関節周囲の柔軟性
- 体幹・殿筋の持久性
- 姿勢を固定しない「小さな動き」
です。
「腹筋を鍛える」よりも固まりやすい筋肉を緩め、動ける身体を作ることが腰痛予防のカギになります。
仕事前後にできる|1日5分のセルフケア
股関節前面ストレッチ(30秒×左右)
反り腰軽減には股関節の柔軟性改善が有効とされています。

ポイント
- 腰を反らさない
- 太ももの前が伸びる感覚を意識
足首・足裏の軽運動(30秒)
足関節の可動性向上は、立位時の姿勢制御を改善します。

ポイント
- かかとを床につけたまま
- ふくらはぎが伸びている感覚を意識
お尻・太もも裏ストレッチ
お尻や太もも裏の筋肉をゆるめることで、腰にかかる負担が減り、腰痛の軽減につながる可能性があります。
ポイント
- 猫背にならない
- お尻の後ろが伸びている感覚を意識
仕事中でもできる|人にバレない腰痛予防行動
片足体重を交互にする
ずっと同じ姿勢で立ち続けるよりも、左右に体重を移したり、重心を少し変えるだけで、筋肉の疲労は軽減できると言われています。
「動かない立位」から「小さく動く立位」へ変えることが、腰を守るコツです。
それでも腰がつらい人へ|道具と環境を味方にする
セルフケアをしてもつらい場合、環境調整や道具の使用も有効です。
腰サポーター
- 立ち仕事向け
- 締めすぎない
- 動きを妨げない
靴・インソール
- クッション性+安定性
- かかとがブレない設計
セルフケアグッズ
- マッサージボール
- フォームローラー
セルフケアの時間がなかなか取れない人や運動が続きにくい場合は道具の力を借りることもおすすめです。
過去の記事で道具を使用したセルフケアの方法や実際に私が使用しているグッズを紹介していますのでそちらもぜひ参考にしてみてください。
実は「職場環境」が原因かもしれません
- 床が硬い
- 休憩が取れない
- 人手不足で立ちっぱなし
こうした環境では、セルフケアだけでは限界があります。
転職は「逃げ」ではなく、体を守るための現実的な選択です。情報収集として転職サイトに登録しておくだけでも、選択肢が広がり安心感が生まれます。

まとめ|科学と臨床が示す結論
- 立ち仕事は腰痛リスクが高い
- 原因は「動かなさ」「姿勢」「足元」
- 運動療法は腰痛予防に有効
- 道具や環境をうまく使用する
理学療法士として、そしてエビデンスを見ても言えることがあります。
腰痛は我慢するものではなく、予防できるものです。
今行うことが、1年後・5年後のあなたの身体を確実に守ります。できることから、ぜひ今日から始めてみてください。
今後も理学療法士として身体についての記事を書いていきますの1つでも参考になれば幸いです。




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